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便秘・下痢

便秘・下痢「便秘でお腹が張る感じが続いている…」
「下痢が長引いて食事が楽しめない…」
「便秘と下痢を繰り返している…」

このような便通の不調でお悩みはありませんか?

便秘や下痢は多くの人が経験する一般的な症状ですが、放置すると生活の質を大きく損ない、場合によっては重篤な疾患が隠れていることもあります。正確な診断と適切な治療のためには、腹部エコー(超音波)検査と大腸カメラ検査が重要な役割を果たします。

ここでは、便秘や下痢の原因、診断、治療法について詳しく解説します。

目次

便秘と下痢の特徴

便秘

便秘便秘は、便が正常に排出されず、大腸内に長時間留まる状態を指します。

症状の特徴

  • 排便の回数が週に3回未満。
  • 便が硬く、排便時に強くいきむ必要がある。
  • お腹が張る、違和感や不快感が続く。

下痢

下痢下痢は、便が通常よりも柔らかく、頻繁に排泄される状態を指します。

症状の特徴

  • 一日に何度も排便がある。
  • 水のような便が続く。
  • 腹痛や食欲不振を伴うことが多い。

便秘と下痢の主な原因

食生活や生活習慣の乱れ

  • 食物繊維不足や水分不足。
  • 高脂肪食や刺激物の過剰摂取。
  • 運動不足や不規則な生活習慣。

ストレスや精神的要因

  • 自律神経の乱れにより、腸の働きが過剰または低下する。

消化器疾患

大腸ポリープ・大腸がん

初期症状として便秘や下痢が現れる場合があります。

過敏性腸症候群(IBS)

便秘と下痢を繰り返すことが特徴です。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)

腸粘膜に炎症が生じ、下痢や血便が続く。

大腸憩室症

腸の収縮が過剰に強い場合、腸内の圧力が高まり 腸の弱い部分が外に飛び出てできることが多く、大腸の動きの異常が大腸憩室症の原因です。大腸憩室症ができる腸は動きの異常があるため痛み、便秘、下痢などの症状が現れやすいです。

その他の原因

ホルモンの変化

妊娠や更年期に伴うホルモンバランスの変化が影響することがあります。

薬剤性便秘・下痢

痛み止めや抗生物質の服用による副作用。

診断方法

便秘や下痢の正確な原因を特定するためには、詳細な検査が必要です。
以下は当院で行う主な検査方法です。

問診と視診

便通の頻度や性状、生活習慣、ストレス状況を丁寧にヒアリングします。

便検査

便の中に血液や炎症反応がないか確認します。

画像診断

腹部エコー(超音波)検査やCT検査を用いて、便の貯留を評価し、便が貯留する原因を診断します。下痢の場合は腸の炎症による腸壁の肥厚を観察することで 炎症をきたしている腸の分布を推測できます。特に腹部エコーは診察室内で診察時に行うことが可能で、速やかな診断にとても役に立ちます。すぐに的確なエコー検査を行ってくれるクリニックを受診することで速やかな診断・治療を受けることができます。

大腸カメラ検査(内視鏡検査)

最も正確な診断方法で、大腸全体を直接観察します。
ポリープや炎症、がんの有無を確認するだけでなく、必要に応じて組織の一部を採取(生検)し、詳細な病理診断を行います。

大腸カメラ検査が必要な理由

大腸カメラ検査が必要な理由便秘や下痢が続く場合、大腸カメラ検査は以下の理由で特に有効です。

早期発見

大腸ポリープや大腸がんは初期段階では自覚症状がほとんどありません。検査により早期発見が可能です。

正確な診断

炎症性腸疾患や過敏性腸症候群(IBS)など、症状が似ている疾患の鑑別ができます。

その場で治療が可能

大腸カメラ検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除することが可能です。

再発予防

過去にポリープがあった方やがん治療後の方にとって、定期的な検査が再発予防につながります。

治療方法

便秘や下痢の治療は原因に応じて行います。

生活習慣の改善

  • バランスの取れた食事を心がける(食物繊維や水分の適切な摂取)。
  • 規則正しい生活リズムを作り、適度な運動を取り入れる。

薬物療法

  • 便秘薬:緩下剤や腸の動きを促進する薬を使用します。
  • 下痢止め薬:腸の動きを抑える薬や整腸剤を処方します。
  • 抗不安薬:ストレスが原因の場合、精神的な緊張を緩和する薬を使用することもあります。

内視鏡的治療

・大腸ポリープが見つかった場合、内視鏡で安全に切除を行います。

便秘・下痢を防ぐためのポイント

適切な食生活

食物繊維や発酵食品を積極的に摂り、腸内環境を整えましょう。
刺激物(カフェイン、アルコール、辛い食べ物)は控えめに。

十分な水分補給

水分不足は便を硬くし、便秘を悪化させる原因になります。

ストレス管理

腸とストレスは密接に関連しているため、心の健康を保つことも重要です。

定期的な運動

腸の蠕動運動を促進するため、ウォーキングやヨガなどの軽い運動を取り入れましょう。

当院での診療アプローチ

当院では、便秘や下痢の診療において以下のプロセスを重視しています。

丁寧な問診

患者様の生活習慣や便通の状態を詳しく伺い、最適な検査・治療を提案します。

腹部エコー検査

的確な便秘状態の評価、炎症を起こしている腸の部位の特定を行います。それにより正しい治療法の選択が可能となり、大腸カメラの必要性についても判断できるようになります。

最新の内視鏡機器による検査

苦痛を最小限に抑えた大腸カメラ検査を行い、正確な診断を行います。

個別化された治療計画

薬物療法や生活指導を組み合わせ、患者様一人ひとりに合った治療を提供します。

継続的なフォローアップ

症状の再発防止や健康維持を目的に、定期的な検査とサポートを行います。

便秘・下痢でお悩みの方へ

便通の不調は、生活の質を損なうだけでなく、重大な疾患のサインである場合もあります。
早期の診断と適切な治療で、健康な生活を取り戻しましょう。
腹部エコー検査と大腸カメラ検査で、便通のトラブルを根本から解決しましょう!お気軽にご相談ください。