痛風や高尿酸血症と聞くと、「贅沢病」というイメージがあるかもしれません。
実際には、食生活や生活習慣の乱れが主な原因となる疾患です。尿酸値が高い状態が続くと、激しい関節痛だけでなく、腎臓病や心血管疾患のリスクも高まります。
以下では、高尿酸血症や痛風の原因、食事の注意点、症状、予防法について詳しく解説します。
目次
高尿酸血症とは?
高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態を指します。
尿酸は、プリン体という物質が分解される際に生成されますが、過剰な尿酸が結晶化すると、関節や腎臓に沈着して炎症や痛みを引き起こします。
- 痛風:高尿酸血症が進行し、関節炎を引き起こした状態。
- 無症候性高尿酸血症:症状が出ていない段階でも、放置すると危険です。
痛風を引き起こしやすい食品
高尿酸血症のリスクを高める食事は、プリン体を多く含む食品やアルコール類が中心です。
以下は注意すべき食品の例です。
プリン体を多く含む食品
- 魚卵類:いくら、たらこ、明太子
- 内臓肉:レバー(牛・豚・鶏)、ハツ、モツ
- 青魚:イワシ、サバ、アジ
- 貝類:ホタテ、アサリ、シジミ
アルコール類
- ビール:特にプリン体が多い。
- 焼酎、ウイスキー:ビールよりは少ないが摂取量に注意。
- 日本酒:糖質を含み、尿酸値を高めやすい。
その他
- 加工食品:スナック菓子、カップラーメンなど。
- 糖質が多い飲み物:ジュース、エナジードリンク。
これらの食品を過剰に摂取すると、尿酸値が上昇しやすくなります。
特に、ビールと魚卵を一緒に摂取するような習慣は、痛風リスクを大きく高めます。
高尿酸血症・痛風の原因
高尿酸血症の原因には、以下のような生活習慣や体内の代謝異常が関係します
- 尿酸の過剰産生:
プリン体を多く含む食品の摂取や遺伝的な要因が影響します。 - 尿酸の排泄障害:
腎臓の機能が低下している場合、尿酸の排泄が滞ります。
生活習慣の乱れ
- 肥満:内臓脂肪が多いと尿酸値が上昇しやすい。
- 運動不足:代謝が低下し、尿酸値が上昇。
- アルコール過多:尿酸値を直接的に上げる要因となります。
高尿酸血症・痛風の症状
痛風発作は突然発生し、以下のような症状を引き起こします
- 足の親指付け根や膝などの関節に激しい痛み(典型的な初期症状)
- 関節の腫れ、赤み、熱感
- 発熱や倦怠感
痛風発作を放置すると、結晶が腎臓に沈着し、腎機能障害や尿路結石の原因になることもあります。
高尿酸血症・痛風の検査
高尿酸血症や痛風を診断するためには、以下の検査を行います
血液検査
尿酸値が7.0mg/dL以上の場合、高尿酸血症と診断されます。
尿検査
尿中に排泄される尿酸量を測定し、代謝の異常を特定。
画像検査
痛風結晶の沈着や腎臓の状態を確認するため、エコー検査を行います。
高尿酸血症・痛風の予防と改善
高尿酸血症を予防・改善するためには、以下のような生活習慣の見直しが必要です
食事管理
- プリン体を多く含む食品を控えめにする。
- 緑黄色野菜や海藻類を積極的に摂取する。
- 水分補給を意識し、1日2リットル以上の水を飲む。
適度な運動
- ウォーキングやサイクリングなどの軽めの有酸素運動を実践する。
- 激しい運動は避け、体に無理のない範囲で継続する。
飲酒習慣の改善
- ビールを控え、蒸留酒(焼酎、ウイスキー)を少量摂取するに留める。
- 週に2日以上の休肝日を設ける。
体重管理
- 健康的な体重を維持することで尿酸値のコントロールを助けます。
当院での高尿酸血症・痛風の診療
ハッピー胃腸クリニックでは、高尿酸血症や痛風の早期発見・治療に力を入れています。
以下の診療プロセスで患者様をサポートします
初診と問診
生活習慣や既往歴を丁寧にヒアリングさせていただきます。
血液・尿検査
尿酸値や腎機能を測定し、患者様に合った治療計画を提案させていただきます。
生活習慣改善指導
食事内容の見直しや運動のアドバイスを行います。
薬物療法(必要時)
痛風発作の予防や尿酸値を下げる薬を処方します。
高尿酸血症・痛風の治療をお考えなら当院へ
亀山市で高尿酸血症や痛風の症状にお悩みの方は、当院へご相談ください。
早期治療が、痛風発作や合併症を防ぐカギです。
プリン体に注意した生活と、定期的な検査を通じて健康を守りましょう!