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肝臓の数値が悪い・肝機能異常

肝臓の数値が悪い・肝機能異常「健康診断で肝臓の数値が高いと言われた…」
「お酒を飲むと肝臓が心配…」
「だるさや食欲不振が続いている…」

こうしたお悩みはありませんか?

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、異常があっても初期症状が現れにくい臓器です。
しかし、健康診断の血液検査で数値に異常が見られる場合、早めの対応が肝機能の保護につながります。

ここでは、肝臓の数値が悪い原因や症状、治療法について詳しく解説します。

目次

肝臓の役割と重要性

肝臓の役割と重要性肝臓は、人体の「化学工場」とも言えるほど多くの働きを担っています

  • 代謝:糖質、脂質、タンパク質を分解・合成し、エネルギーを供給します。
  • 解毒:アルコールや薬物、有害物質を分解・解毒します。
  • 胆汁の生成:脂肪の消化吸収を助ける胆汁を生成します。
  • 血液の貯蔵と凝固:血液の貯蔵や凝固因子の合成を行います。

肝機能が低下すると、これらの重要な機能に支障をきたし、全身に影響を及ぼす可能性があります。

肝臓の数値が悪いとは?

肝臓の数値が悪いとは?血液検査で「肝臓の数値が高い」や「異常がある」と言われる場合、以下の指標に異常が見られることが多いです。

AST(GOT)・ALT(GPT)

肝細胞が壊れると血液中に放出される酵素で、肝炎や脂肪肝で上昇します。

γ-GTP

アルコール摂取や胆汁うっ滞で上昇する指標です。

ALP(アルカリホスファターゼ)・LAP

胆道系の異常や胆管がんで上昇します。

ビリルビン

肝臓で処理される赤血球の分解産物で、上昇すると黄疸の原因になります。

これらの数値の異常は、肝炎や脂肪肝などの軽度な異常から、肝硬変や肝臓がんといった重大な疾患まで幅広く関連する可能性があります。

肝機能異常の主な原因

脂肪肝

肝臓に中性脂肪が蓄積した状態。アルコール性と非アルコール性があります。

肝炎

ウイルス性肝炎(B型、C型など)、自己免疫性肝炎などが含まれます。

アルコール性肝障害

長期にわたる大量飲酒で肝臓がダメージを受けた状態。

薬剤性肝障害

特定の薬剤やサプリメントによって引き起こされます。

肝硬変・肝臓がん

肝臓の慢性的なダメージが進行し、機能不全やがん化する状態。

メタボリックシンドローム

肥満や糖尿病、脂質異常症が原因で肝機能に負担がかかる。

症状

症状肝機能異常は初期段階では症状が現れにくいですが、進行すると以下の症状が現れることがあります。

  • 全身倦怠感:疲れやすさやだるさが続く。
  • 黄疸:肌や目が黄色くなる。
  • 食欲不振・吐き気:胃腸の不調が続く。
  • お腹の張り:肝臓が腫れて腹部が張る。
  • かゆみ:胆汁うっ滞による皮膚のかゆみ。

これらの症状が現れた場合は、早急に受診が必要です。

肝臓の検査方法

肝機能異常を診断するために以下の検査が行われます。

血液検査

肝機能マーカー(AST、ALT、γ-GTP、ALPなど)の測定します。

腹部エコー検査

脂肪肝や肝腫瘍、肝硬変の有無を確認します。肝臓の脂肪化の程度や硬さを測定することも可能です。

CT・MRI検査

肝臓の詳細な画像を取得し、腫瘍や血流状態を確認します。

肝生検

必要に応じて肝組織を採取し、詳細な病理診断を行います。

治療方法

肝臓の数値が悪い場合、原因に応じた治療を行います。

生活習慣の改善

  • 食生活の見直し(糖質制限によるダイエット)。
  • 禁酒、適度な運動を取り入れる。

薬物療法

  • ウイルス性肝炎:抗ウイルス薬やインターフェロン治療。
  • 肝硬変:肝臓の保護薬や利尿薬など。
  • 脂肪肝:インスリン感受性を高める薬やビタミンEの使用。

定期的な検査とフォローアップ

数値の変化を監視し、症状の進行を防ぎます。

内視鏡検査の活用

肝臓の異常が見られる場合、消化管の健康状態も確認するために内視鏡検査が推奨される場合があります。
食道静脈瘤や腸内の炎症など、肝疾患が関連する消化器の問題を早期に発見し、適切な治療につなげることが可能です。

肝臓の数値が気になる方へ

当院では、数値の改善を定期的に確認し、必要に応じて治療計画を見直します。
早期診断と適切な治療が、肝臓の健康を守る鍵です。肝機能異常や肝臓の数値が気になる方は、ぜひ当院にご相談ください。
早めの検査で肝臓の健康を守りましょう!お気軽にご相談ください。