「のどに何か詰まっているような感じがする…」
「食事中に食べ物が喉を通りづらい…」
「飲み込むときに違和感がある…」
こうした症状でお悩みの方は多いですが、原因はさまざまです。
のどや食道のつかえ感は、軽度の機能的な異常から重大な疾患まで幅広い原因によって起こります。
早期に原因を特定し、適切な治療を行うことが重要です。
以下では、主な原因や治療法について詳しく解説します。
目次
のど・食道のつかえ感とは？
のどや食道に「詰まっている感じ」や「飲み込みにくい感覚」がある状態を指します。
医学的には咽頭異常感症や嚥下障害とも呼ばれることがあります。
症状の特徴
- のどに何かがあるような感覚が持続する（異物感）。
- 食べ物や飲み物が飲み込みづらい。
- 唾液を飲み込むときにも違和感がある。
- 痛みはないが違和感が続く。
- 胸の中央（食道部分）に引っかかるような感覚。
原因
のどや食道のつかえ感は、以下のような要因によって引き起こされます。
消化器系の疾患
逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流し、食道粘膜が炎症を起こして違和感が生じる。
好酸球性食道炎
アレルギーによる特殊な食道炎で食道のつまりを引き起こします。
食道裂孔ヘルニア
胃の一部が胸腔内に上がってしまい、胃の内容物が食道に逆流しやすくなっている状態です。逆流性食道炎の原因になります。
食道アカラシア
食道下部括約筋が弛緩せず、食物がスムーズに胃へ送られない。
咽頭がん・食道がん
のどや食道の粘膜に病変がある場合、飲み込み時の違和感が初期症状として現れることがあります。
機能性疾患
咽頭異常感症（ヒステリー球）
検査では異常が見られないものの、精神的ストレスや緊張が原因でのどに異物感を感じる。最も頻度が高く、女性に多いのが特徴です。
診断方法
のどや食道のつかえ感の原因を特定するために、以下の診断方法が用いられます。
問診と視診
症状の持続時間、食事や生活習慣との関連、ストレスの有無などを確認します。
内視鏡検査（胃カメラ）
のどや食道、胃の状態を観察し、炎症や腫瘍の有無を確認します。
バリウム検査
食道の形状や狭窄の有無を確認するため、バリウムを飲んでX線撮影を行います。
CT・MRI検査
頸部や胸部の詳しい画像を取得し、腫瘍や異常構造を特定します。
咽頭・食道内圧検査
食道の運動機能を評価し、食道アカラシアや運動障害の有無を確認します。
治療方法
原因によって治療法は異なりますが、主に以下の方法が用いられます。
薬物療法
プロトンポンプ阻害薬（PPI）、カリウムイオン競合型酸阻害薬
逆流性食道炎による症状に効果的。
漢方薬
咽頭異常感症の症状を和らげるために使用されることがあります。
抗不安薬・抗うつ薬
咽頭異常感症の症状を和らげるために使用されることがあります。
抗炎症薬・抗ヒスタミン薬
アレルギー性疾患や炎症を伴う症状の緩和。
生活習慣の改善
- 食事後すぐに横にならない。
- 高脂肪食や刺激物（アルコール、カフェイン、辛いもの）を控える。
- ストレス管理やリラクゼーションを取り入れる。
内視鏡的治療
拡張術
食道の狭窄がある場合、内視鏡を用いて食道を拡張します。
腫瘍切除
内視鏡で早期がんやポリープを切除します。
手術治療
食道アカラシアや腫瘍がある場合、必要に応じて外科的治療を行います。
内視鏡検査が重要な理由
のどや食道のつかえ感が続く場合、内視鏡検査（胃カメラ）は早期診断に非常に効果的です。
原因の特定
食道炎や狭窄、腫瘍の有無を正確に確認します。
合併症の早期発見
食道がんや逆流性食道炎による慢性的な炎症の進行を防ぎます。
治療計画の立案
症状に応じた最適な治療法を選択できます。
当院では、患者様の負担を軽減するため、苦痛の少ない内視鏡検査を提供しています。
予防方法
規則正しい食生活
少量ずつゆっくり食べ、十分に噛む習慣をつける。
適度な運動と体重管理
肥満による腹部圧力を軽減します。
ストレス管理
ストレスが症状を悪化させる場合もあるため、リラクゼーション法を取り入れましょう。
定期検診を受ける
特に症状が持続する場合、早期の診断が重要です。
当院での診療アプローチ
初診・問診
症状の詳細を丁寧にヒアリングし、適切な検査を提案します。
内視鏡検査の実施
最新の内視鏡機器を用いて、正確な診断を行います。
治療計画の提案
薬物療法や生活習慣改善を中心に、患者様に合った治療を提案します。
継続的なフォローアップ
再発防止や症状の変化に対応し、快適な生活をサポートします。
のどや食道のつかえ感で
お悩みの方へ
つかえ感の原因は多岐にわたりますが、早期に診断し、適切な治療を行うことで症状の改善が期待できます。
のどや食道のつかえ感にお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
早期診断と治療で健康な毎日を取り戻しましょう！お気軽にお問い合わせください。